内臓脂肪と皮下脂肪の違い②

他にもあった!見えない脂肪の異所性脂肪と中性脂肪とは?

 こんにちは、太田です。

 「安室さんのようなプロポーションになる!」と待受画面を安室さんの画像にしている友人が私のまわりには多数います。巷では引退を悲しむ声があとをたちません。またひとつの時代に終止符が打たれたことを少し寂しく思う今日この頃です。そんな安室さんと自分の体型を比較してみて、一気に現実に戻りました。

 さて、今回は内臓脂肪と皮下脂肪のほかにもからだに存在する脂肪についてお話しましょう。

 近年、医療業界で出てきた「異所性脂肪」という脂肪をご存知でしょうか?一度は聞いたことのある方もいるかもしれません。脂肪にもいくつか種類があり、有名な内臓脂肪や皮下脂肪以外にもわたしたちのからだには、健康を左右する脂肪があるのです。体内にある「異所性脂肪」。こちらは実は「中性脂肪」のことをさします。

 

異所性脂肪とは?

 異所性脂肪とは、「お腹をつまんだ時につまめる皮下脂肪」とも、「目に見えない内臓脂肪」ともいう脂肪です。骨格筋や筋肉、肝臓、心臓など、脂肪がつくはずのない場所に溜まっているため目視では確認できません。

 皮下脂肪も内臓脂肪も、それぞれ体温維持や内臓や骨を支える働きがあり、脂肪といえどある程度は必要なもの。しかし、異所性脂肪は、脂肪の蓄積した臓器の機能を悪化させ、重大疾患を引き起こすと考えられています。

 

近年の研究で解明!!異所性脂肪の3つの特徴

 近年の研究では、異所性脂肪について、すでに以下のようなことがわかっています。

①痩せていても、「異所性脂肪」が溜まりやすい人がいる。
②運動不足と脂肪分の取り過ぎが「異所性脂肪」が溜まる原因の一つである。
③「異所性脂肪」は時間単位で増加も減少もする。

https://www.asahi.co.jp/hospital/archive/doctor/broad_120424.html より引用

 運動をするなど、ある程度、自分の努力で異所性脂肪がたまることを回避できる可能性があります。

 

中性脂肪とはなにが違うの?

 「内臓脂肪」「皮下脂肪」「異所性脂肪」と特徴を知ってきましたが、よく聞く「中性脂肪」とはなにで、どう違っているのでしょうか?

 中性脂肪とは、からだのエネルギー源であるブドウ糖が不足した場合、それを補うための代わりのエネルギー源です。体内に取り込んだエネルギーが余った場合、肝臓で中性脂肪が合成され、皮下脂肪として蓄えられます。

 このように中性脂肪は肝臓で増え過ぎれば脂肪肝に、皮下組織で増え過ぎれば肥満につながります。

 

糖尿病とメタボリックシンドロームなどの生活習慣病のリスクと防止策は?

 異所性脂肪と中性脂肪の増加により、糖尿病やメタボリックシンドロームにかかる可能性が高まります。どちらの脂肪も食事を変えるだけではなく、大事なことは運動をすることです。

 今よりもプラス10分ほど多く運動すること。ウォーキング、ランニングの時間をプラス10分にするととても効果的です。また普段の運動、活動でも姿勢を意識するだけで、とても効果があります。たとえば、猫背ではなく姿勢よく歩くこと、背筋を伸ばして体を前傾させて階段を上ることです。

 みなさんもプラス10分の運動を試してみてください。

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